Night Games: Complete Recordings - Perfect for Relaxation, Meditation & Sleep Music Playlists" (Note: If the original Chinese title was meant to be something else, please provide it for accurate translation and optimization.)

1976年にJet Recordsからアルバムを一枚発表してその後解散した、ブリティッシュ・ハード・ロック・バンドFAST BUCK。これは、その唯一のアルバムに大量の未発表曲と未発表ライヴ音源を追加して、2019年に四枚組として再発売したもの。タイトルは『Night Games The Complete Recordings』、ですが、正に一番のウリは、1981年にGraham Bonnetが発表したヒット曲"Night Games"の原曲が聴けること。FAST BUCKヴァージョンの"Night Games"はDisc1とDisc3に２ヴァージョン収録。"Night Games"はメロディに哀愁が漂ういい曲なので、他にもいい曲があるかと期待しましたが、期待通りのいい曲は何曲も収録されていました。驚くべきことは、そのいい曲が、アルバム収録曲ではなく、全て未発表曲だったことです。まず、Disc1ですが、唯一のアルバムにボーナス・トラックとして未発表曲が"Night Games"のエディット・ヴァージョンを含め９曲収録。アルバムの曲は、全体的にStatus Quoっぽい雰囲気で、曲によってはWishbone Ashっぽい雰囲気も。これはFAST BUCKがギター×2、ベース、ドラムという編成のため、その当時にイギリスで売れていた同じ編成のバンドと同じ路線で売り出そうとしたのかな、と想像します。このDisc1にボーナス・トラックとして収録された曲は、Graham Bonnet～Joe Lynn Turner時代のRAINBOWのアルバムに収録されていてもおかしくなさそうな、メロディの強い曲が多いです。"Night Games"は当然いい曲ですが、それ以外でも"Don't Roll The Dice"、"Rebel Without A Cause"、"Standing On Broken Glass"の３曲は、"Night Games"と比べても引けをとらない名曲だと思えました。Disk2は、スタジオ録音の未発表曲19曲とBilly Bremner ＆ FAST BUCK名義で発表されたシングル曲からAB面両曲で、21曲収録。ハード・ロック調の曲は数曲で、カントリー調の曲が多めになっていますが、EAGLESでも目指していた時代でもあったのでしょうか。シルヴェスター・スタローン主演の映画『コブラ』の愛のテーマ"Lovin' On Borrowed Time"のカントリー・ヴァージョンはメロディの良さで聴けますが、それ以外はちょっと退屈な曲が多い印象です。Disk3は、スタジオ録音の未発表曲集その２で、21曲収録。Disk2が70年代終わりなら、Disk3は80年代初め頃の曲がメインとなっているような気がします。80年代初めのメロディアス・ハード・ロック調の曲がDisc1のボーナス・トラックに収録されているような感じで、このDisk3でそうした路線の曲は、"Lost Weekend"、"Love On The Run"、"Night Games"のフルレングス・ヴァージョンの３曲で、"Night Games"は勿論名曲で、"Lost Weekend"と"Love On The Run"もなかなかの名曲です。シルヴェスター・スタローン主演の映画『コブラ』の愛のテーマ"Lovin' On Borrowed Time"の元ヴァージョンも収録されています。それ以外の曲は、80年代初めのREO Speedwagonをお手本にしたような感じの曲が多いという気がします。Disc4は２カ所のライヴ音源を収録。スタジオ録音された未発表曲には無かった曲がオリジナル曲７曲とカバー曲２曲。その中ではオリジナル曲"Moses"が、ドラマティックでなかなかかっこいい曲です。それ以外は全て1stアルバムの収録曲。ですが、アルバム曲全10曲の内３曲はライヴ音源無し、"Under It All"は２カ所共に演奏されていて、２ヴァージョン聴き比べられます。